トップ > 保護者の方々のお便り > 品川大井プレイルーム/会員様のお便り

品川大井プレイルーム/会員様のお便り

急かさず待つ

品川大井プレイルーム
保護者会員 福岡 美紗 様
幼児コピカ 弥くん(6歳)
親子コピカ 潤ちゃん(3歳)

品川大井プレイルーム 品川大井プレイルーム

「子どもは子どものタイミングで進む。親は信じて待つ」
これは、私達親が子どもと一緒に親子クラスに通う中で学んだ事です。
私達、親自身も無駄なくマニュアル化された現代の世界観で成長し、その世界と調和した価値観を持ち暮らしています。
子どもが生まれる前から妊娠6ヶ月の胎児は何グラム、生まれてからも1ヶ月目は体重何グラム、1日のミルク量は何cc、睡眠時間は何時間と、事細かに指標が示され、それらは世界中の子どもの生存率を高めてきた、とても大切な事に違いありませんが、初めての子育てでは、その成長曲線から我が子が外れる事に少なからずプレッシャーを感じるようになるものです。
息子が1歳半になり、アトリエ体験の初日、私達は息子が自由に走り回り、積木に集中し、工作に興味を示す姿を想像していました。
しかし実際には警戒心の強い性格もあり、8割両親の腕の中、2割お兄さん、お姉さんの活動を見つめている。そんな姿でした。
体験終了後、「まだちょっと早かったようですね…」と小島先生に伝えると「大丈夫ですよ!だんだん慣れてきますから」と先生はおっしゃったものの、待てど暮らせど息子は私達の腕の中から出ていきませんし、参加したと思ったら作業を中断したり、脱線したりして作品が思うように出来上がりません。
親の私達は、先生に言われるように促してみるものの、なかなか理想通りに動かない子どもを見て、居心地の悪いような気持ちを感じていました。
そんな私達の感情をきっと小島先生は感じていたと思いますが、毎回息子だけを見て「今日は抱っこの日だね!」「好きな電車が走っているのが見えるから工作どころじゃないね!」「これが君の完成形だね!」「ここの色が良いね!」「とにかく塗りつぶすのが気持ちいいね!」「泣きたい日もあるよね」と声を掛けてくれます。息子も嬉しそうですし、何より先生ご自身も嬉しそうなのです。
そんなふうに我が子を見てくださる小島先生の姿を見て「寄り添う、肯定するとはこういう事だったんだ」と恥ずかしながら初めて学んだと同時に、自分達も親という役割の殻を剥がして良いんだと気が付きました。
「みんな違って、みんな良い。子どもも、親も」
子どもと親という極めて親しい間柄であっても、それぞれ自分の感情、気持ちに素直である事、人と人との関係であることが我が家のコミュニケーションの基礎となりました。
2020年からは娘も親子クラスに入会し、息子は幼児クラスになりました。息子はすっかりお兄ちゃんになり、テキパキと妹に世話を焼き、私達にもいろいろ教えてくれる頼もしい男の子になりました。お兄ちゃんの真似が大好きでな娘は、キラキラしたものをたくさんくっつけた作品をたくさん作っています。
2人とも自分の思うままに活動できるアトリエと、いつも優しく認めてくれる小島先生が大好きです。
日々の生活の中では、つい大人のリズムに乗せてしまう事もありますが、振り返ればものすごい早さで成長している子ども達の一瞬一瞬を急かさずに待ちながら、ゆっくり見守っていきたいと思います。

もっとお便りをご覧になりたい方へ
「和久洋三のわくわく創造アトリエ/品川大井プレイルーム」会員様のお便り

<品川大井プレイルーム 過去のお便り>の関連ページです

和久洋三のわくわく創造アトリエに関するご質問・お問合せは
下のボタンをクリックすると、全国の「和久洋三のわくわく創造アトリエ」一覧が表示されます。ささいなご質問から詳しいご相談まで、お気軽にお問合せください。