遊びや造形活動で創造力を開発するアトリエ

安心できる子育てを願って

名古屋市では3ヶ所目となる「滝ノ水プレイルーム」を2023年10月に開設いたします。
発達障害の子ども達にアートを教えていた経験から、集団活動に不安のある子もゆっくりと活動できるよう、既存のクラス以外に少人数クラスを新設します。
一人一人に寄り添いながら多様な学びや体験の機会を増やし、心の成長につなげていけたらと思います。

愛知県明治村にあるつみきひろばGabeでつみき遊びの講師をしていた時のことです。
見本で作ってあるつみきを次々と壊していき、走り回っていた男の子がいました。
好きなように動いた後、急にもの凄い集中力を発揮してつみきでくるまつくりを始めたのです。制作している姿は数分前の姿とは別人のようで、大人では考え付かない形に組合せて面白い乗り物を完成させました。
きっと走り回りながら、この子は「何で遊ぼうかな？」「ここは安心できる場所かな？」と考えていたのかもしれません。もし、注意しすぎていたら楽しい場所と思えず、つみき遊びをしなかったかもしれません。子どもの行動には意味があるので、危険なこと以外、大人は見守ることが大切だと改めて感じました。

アトリエでは毎回形のテーマに沿って、つみき、造形、絵画、料理などの様々なカリキュラムで創造活動を行います。子どもにとって一番わかりやすい形を通して様々な情報がつながることを願っているからです。ものごとがつながること、関係づけられていくことによって人間はもっている力を発揮します。そのため、子ども達への不用意な口出しを避け集中する時間を確保しています。
2歳児なら2歳児なりに「自分で！」を大切に答えは自分で見つけ出し、どの子も真剣な眼差しで絵の具まみれになりながら無我夢中で制作します。「自分でできた！」という達成感、満足感に満ちた笑顔で、目を輝かせながらご両親に作品の説明をしている姿は、もう立派なアーティストです！
『わくわく創造アトリエ』での夢中になれる体験を通して、生命力の強い子に育ってほしいと願っています。

アフリカのことわざにこんな言葉があります。
「たった一人の子どもが育つために村中の人の知恵と力が必要なのだ」
アトリエのカリキュラムは和久先生や全国のプレイルームの先生方がより良いものにするため、真剣に議論を重ねて作っています。まさに村中の人の知恵と力で作られているアトリエなんです。
少しだけ育てにくかったり、思い通りに子育てが出来ず悩んだり、不安だったり・・・
一人で抱え込まないで、ぜひ滝ノ水プレイルームに遊びにいらしてください。
子どもと一緒にお母さんたちも安心して子育てできる場所にしていきたいと思っております。

まずは体験参加を心よりお待ちしております。