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フォトレポート

和久洋三のわくわく創造アトリエでは毎回「かたちとつながり」をテーマに活動しています。球、円柱、四角柱、三角柱、面線点…。これらの「かたち」に沿った、子どもの自発性から生まれる創造活動の世界の一部を写真でご覧下さい。
2019.08.13 更新

第1回/積木 第2回/線から生まれる四角の版画 第3回/料理(あんかけおこげと中華スープ)
【アトリエでのひとこま】
 先週の活動は、まず<カラーブロック>でみたて遊びや、パターンボードに隙間なく埋めるパズル遊びをしました。その後、四角いスチレンボードを釘で十字に引っ掻いて大きな段ボールに隙間なく並べて貼り、それを版にして、2色刷りの版画をしました。
スチレンボードを釘で引っ掻く活動は、年齢が高くなるほど熱中して、何枚も実験している様子がうかがえました。直線をともかくたくさん引く子や、曲線を組み合わせて引く子、釘の頭部分で引っ掻く子など試行錯誤の様子が見て取れます。
今回、スチレンボードの大きさを、大小の正方形と、中サイズの長方形の3種類を用意しました。大きな段ボールに隙間なく並べて貼るのはまるでパズルのようです。正方形と長方形の形や大きさに注意しないと全面を埋めることができません。幼小クラスでスチレンボードを貼っている時のことです。中学3年生のH君が「これは大きい正方形から貼って行かないと全面が埋まらないよ。」と気がつきました。その時、「さすがH君!」と思わず言ってしまいました。彼は積木遊びをしている時も、積木の基尺をとてもよく理解しています。そんな彼だからこそ気づけたのだと感じました。(童具館プレイルーム講師 鈴木智尋)
2019.07.28 更新

第1回/絵画(石油ストーブ、かぼちゃ) 第2回/紙管と色水の描画 第3回/料理(パプリカドリア)
【アトリエでのひとこま】
今回のアトリエでは絵画活動を行いました。
親子クラスでは、まず始めにフラフープで遊びました。転がすことは少し難しいフラフープ。うまく転がらずに床面に散らばると、そこをジャンプ!次にきれいに並べてみると線路に見えてきて、どのクラスでも最後は電車になっていました。その後は大きな丸いカボチャを描きました。親子クラスでは初めてイーゼルを使って絵を描く子もたくさんいます。1歳の子でも筆を握ると楽しそうに色を塗ってしっかり描いていきます。真っ白な画用紙が自分の好きな色に染まっていく様子をとても楽しんでいました。
幼児・幼小・アートクラスでは石油ストーブ、大きなカボチャパイナップルの3つのモチーフを用意しました。幼児クラスの子や小学生の子でも石油ストーブを知らない子がたくさんいたため、「これはなに?」と興味津々。またカボチャは身近な食材ですが、最近はスーパーなどの店頭では、カットされているものがほとんどなので、大きなカボチャに大興奮の子どもたちでした!始めにシーツで隠した状態で子どもたちに見せると、「スイカ!」「大きな石!」と言う子が多く、カボチャが出てくると、声をそろえて「え~!!」と驚きの反応でした。また一緒に添えたパプリカは先日のアトリエの料理で使用したこともあり、「この間食べたやつだ!」と嬉しそう。
そしてもう一つのモチーフはパイナップル。パイナップルはアトリエの絵画活動では定番のモチーフです。長くアトリエに通ってくれている子は、きっと何度もパイナップルに出会っていると思います。それでもパイナップルは子どもたちには常に人気のモチーフで、毎回パイナップルを選んで描く子もいます。和久先生は「モチーフには出来る限り生命のあるものを(自然物を)」と言っています。そのためモチーフには食物や植物を選ぶことが多くなります。パイナップルも植物であり、生きています。何回出てきてもその都度、形も大きさも色も違います。その面白さを子どもたちは自然に感じているのだと思います。
今回は、生命のあるパイナップルやカボチャ、そして作られたものですが時代の流れで存在が薄くなりつつあるストーブと対照的なものでしたが子どもたちにとってはどれも新鮮でありモチーフと向き合って描き始めると、集中した緊張感のある空気が流れ、とても心地の良い時間でした。(童具館プレイルーム講師 鈴木智尋)
2019.07.17 更新

第1回/カラーボールのコースづくり 第2回/球体づくり 第3回/ビーズの軌跡
【アトリエでのひとこま】
雨樋や紙管など使って、<カラーボール>を転がすコース作りをしました。
親子クラスや幼児クラスの子たちはスタッフが作ったコースにボールを転がして楽しみます。1つだけボールをころがしてみよう!たくさんのボールを一遍に転がしたらどうなるかな?トンネルにボールを入れたらどうなるかな?子ども達は真剣な眼差しでボールの行方を追います。幼児クラスの子の中には、ボールを転がすうちに、「ここにもこういうコースが欲しい!」と、自分の思ったコースを作った子もいます。
幼少・アートクラスでは、ゴール地点だけ決めておき、アトリエにある素材を自由に使いながら、試行錯誤してコース作りをしました。アトリエの天井からコースを作る子、流し台の方から猛スピードでゴールを目指すコースを作る子、ゴールに直接ボールが入るようなジャンプ台を作る子など様々です。
ボール(球)は中心点から外周までの距離が一定で、形の中で最も単純な秩序を持っています。だからこそ遊びが広がります。様々なコースを転がるボールを見ながら、子ども達は球の秩序を肌で感じました。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2019.04.26 更新

第1回/石膏のドロッピング 第2回/ジグソーパズルづくり 第3回/積木(海上リゾート)
【アトリエでのひとこま】
石膏液を大きな画用紙にドロッピング(打ち散ら)して抽象画を作りました。とてもダイナミックな活動で、「こんな楽しい時間がずっと続けばいいのに!」と言う子もいました。どのクラスも大盛り上がりで、子どもたちのエネルギーの集積のような迫力ある作品が完成しました。
石膏にはまず始め、コップに水を2杯入れ、そこへ石膏の粉を4杯入れて混ぜ、ドロドロの石膏液を作ります。ドロドロになったらスプーンを使って紙にドロッピングをしていきます。そしてコップの中の石膏がなくなったら、また自分たちで石膏を作り、何度も繰りかえし重ねて作品を完成させます。
幼児クラスでは石膏を既定の分量よりも多く入れてしまったり、水が少なくなってしまったりする子もいて、ちょうどよい石膏のドロドロ加減を作ることに苦戦していました。
「先生、なんか硬くてできないよ」と言う子がいると、「水をもう1杯入れてみよう」、逆に「粉をもっと入れてみようか」など、私たちがアドバイスをしながら調整していきます。しかし4回目、5回目からは子どもたち自身で「もう少し水をいれてくるね」「ちょっと水多かったから粉足してくる」と自ら調整し始めていました。
J ちゃん(5歳)は「先生、私が入れるといつも硬くなるから、次から水は3杯にする。」と宣言。その分量で行ってみると確かにピッタリでした。
子どもたちが、自ら気づき、発見するまでには1回の経験では難しいことです。自分の手で実際に何度も作ってみることで、失敗を繰り返し答えを見つけ出していきます。失敗も含め、試行錯誤をする時間は子どもたちにとっては、とても大切なことが分かります。
自分で実際に行って獲得した経験は、記憶としてしっかり蓄積されていくはずです。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2019.04.07 更新

第1回/穴あけポンチのスタンプ 第2回/障子紙とポアステインの構成 第3回/料理(トルティーヤ)
【アトリエでのひとこま】
メキシコ料理の<タコス>を作りました。<タコス>と<トルティーヤ>が同じものだと思っている子も多く、違いを説明すると意外な顔をする子がいました。<トルティーヤ>とはとうもろこしが原料の粉(マサ粉)からできた生地のこと。その生地で具材を包んだものが<タコス>です。今回は<トルティーヤ>も1から作りました。
アトリエの料理活動で粉物はよく出てきますが、いつもと違う粉であることはすぐに気が付いた子どもたちでした。
「何の粉だろう?」と目で見て、匂いを嗅いで思案しますが子どもたちの嗅覚は見事でした!「とうもろこしだ!」と当てる子が何人もいて驚きました。
マサ粉はとてもまとまりが良いので、捏ねる行程はどのクラスでも楽しそうでした。今回は道具として“トルティーヤプレス”を使いました。初めての器具であったことに加えて、とてもきれいな“円”の生地がうまれるので夢中になってつくっていました。
また、幼小クラスではメキシコ料理の伝統菓子でもある<ソパピア>をイメージしてシナモンシュガーバージョンも用意しましたが、シナモンとお砂糖の調合は子どもたちに行ってもらいました。
シナモンがスパイスだとは知らない子が多く、「たくさん入れた方が美味しい!」とシナモンの分量を増やしていく子どもたちでしたが、味見をして「辛い!!」と驚きの表情。
市販のものはシナモンシュガーとして調合されているため、辛みを感じることは少ないのですが、自分たちで調合を行うことで得た学びだと思います。
始めに調合に失敗した子が、次に作る子たちに「シナモンは入れすぎ注意」と伝え、クラス内で自然と協力しあう姿が見られました。今回、幼小クラスでは全て個人で作る行程でしたが、しっかり周りの子を見たり、自分の経験をお友達に伝えてあげようとする姿に思いやる心の育ちも感じた活動でした。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2019.02.26 更新

第1回/段ボールのオブジェ 第2回/正三角形のレリーフ 第3回/直角二等辺三角形で立方体の構成
【アトリエでのひとこま】
直角二等辺三角形の障子紙を自分の好きな色に染めていき、染めた紙を立方体の発泡スチロールに貼り付けて構成を行いました。
染め方はひとりひとり個性豊か!三角をそのまま絵具につける子もいれば、折り紙のように、端と端をきっちり合わせ折りたたんでいる子もいます。また自由に折り目をつけてみる子もいます。折り方が違うことで染めて広げたときの模様が全く違ってきます。
親子クラスや、幼児クラスでは自由に染めていき、紙を広げたときに思いもしない模様や色合いが出てきて「わぁ~!こんなのができたー」と偶然うまれた模様への出会いに目を輝かせていました。
幼小クラスやアートクラスでは、三角形の分割を細かく出来ることも伝え、自由な大きさの組み合わせで作りました。あるクラスで、三角形をきれいに折りたたんで細かく染めていくとドット柄やお花柄のようになることに気が付き、きれいに折って染めていくことに力を注いでいる子がいましたが、回数を重ねていくうちに折り方に変化をつけ実験を繰り返すようになっていました。最後に色いろな方法で染め上げた手持ちの三角形の紙を全て並べて眺めながら「きれいに折って染めると、誰がやっても同じ模様が出来るし出来上がりも想像がつくけど、折り方を変えたり染め方に変化をつけると予想外の模様が出来てこっちも面白いね!」と一言。
今回の活動では考えぬいて作りだす美しさと、偶然うまれてくる美しさに関心をもち、どちらの美しさにも興味津々でした。そして“染める”を繰り返す作業の中でも、多様な模様を生みだすことが出来る楽しさにも気が付くことができた子どもたちでした。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2019.02.03 更新

第1回/料理(麻婆丼) 第2回/積木(カルロヴィ・ヴァリ) 第3回/ベニヤ板のコマづくり
【アトリエでのひとこま】
カラフルで可愛いチェコの街並み『カルロヴィ・ヴァリ』をテーマに積木活動を行いました。
アトリエ内を白い壁で囲っておき、壁沿いに街並みを作っていきました。
『カルロヴィ・ヴァリ』はカラフルな建物が多いので、今回は<WAKU-BLOCK><カラーモザイク>だけでなく<かずの木(カラー)>もたくさん用意しました。
いつもは立体的な建物を作ることが多い積木活動ですが、今回はまずは壁に添って平面的に作っていきました。活動を行っていてとても面白かったことがあります。いつもと同様<WAKU-BLOCK>は様々な形を用意していましたが、ほとんどの子どもたちがまず手に取ったのが“直方体”の積木。そしてく“正方形板”や“小角柱”を好んでいました。
壁に添わせていくため、厚みのあるものより、薄い積木を好んでいるのか<かずの木>と幅がぴったり合うことに気が付いて選んでいるのか、子どもたちの直感力はすごい!といつも感じさせられます。
また<かずの木>は1~10までの長さがあります。隣に積んだ積木と高さを合わせるためにはどの長さが必要かを考えます。本来10の<かずの木>は緑色ですが“赤を使いたい!”ということで、赤色の5の<かずの木>を2本使用する子もいました。遊びの中で無意識に配色や数量などのバランスを調整する子どもたち。和久先生の言う「遊と学を区別できない」とはまさにこのことであると感じました。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2018.12.26 更新

第1回/絵画(ぽんぽん菊等) 第2回/積木(パルテノン神殿) 第3回/塩ビ板のランプシェイド
【アトリエでのひとこま】
積木活動でした。親子クラスでは、クラスの年齢層にあわせて<円柱の童具>遊びと<ビーズ>遊びを行い、円柱の形の特性を存分に体感してもらいました。
幼児・幼小クラスでは『パルテノン神殿』をテーマに積木活動を行い、柱にみたてた形を、円柱の紙管の周りに立方体を規則正しく積んで作りました。
この作業は根気がいりますが、みるみる大きくなる柱にどの子も熱中して活動を行っていました。幼小クラスのある女の子は「もっと柱を作りたい!」と8本の柱の内の5本の柱を1人で作りあげました。みんなで柱づくりを終えたあとは周りに自由に建造物を作りました。
ある幼児クラスの女の子は、柱と同じ積み方で自分の背より高いタワーを作りました。また幼小クラスのある男の子は、パルテノン神殿の土台の下のスペースに潜り込んで秘密基地を作っていました。それぞれの興味に沿って作ったいろいろな神殿が、お迎えの時にはアトリエ全体に広がる密度の高い空間を演出してくれていました。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)
2018.12.14 更新

第1回/スチロール球の軌跡 第2回/料理(たこ焼きとフルーツ野菜ジュース) 第3回/彫塑
【アトリエでのひとこま】
カプセル球を芯材にして、まわりに紙粘土を貼り付け、モチーフを見ながら造形をする「彫塑」を行いました。
ご家庭や幼稚園、保育園、学校なとで物を見て描く機会は多いとおもいますが、物を見て立体物を作る機会は少ないと思います。子ども達はとても集中して活動に取り組んでいて、親子クラス、幼児クラス、幼小クラスのどのクラスも素晴らしい作品が出来上がりました。
その中で幼小クラスのある中学生が「粘土に絵の具を混ぜ込むとリアルな質感になると思う」と、自分で考え、粘土に絵の具を混ぜ始め、本物そっくりな質感の見事な桃を作りあげました。またモチーフのメロンパンを作っていた別の中学生は「先生、割り箸はある?」と言い、それを何に使用するのかを見守っていると、割り箸に茶色い色水をつけて、半球状にした粘土に割り箸を押し付けメロンパンの質感を表現していました。どちらの子も10年以上アトリエに通っている子たちです。
今まで行ってきた、一見、今回の活動に関係がないように見える情報を関係付け、作品を作りあげることこそ「創造力」の醍醐味です。(童具館プレイルーム講師 土井春奈)

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