品川大井プレイルーム/会員様のお便り
きっかけは二〇一三年、長女の幼稚園探しを始めた頃でした。幼稚園の未就学児向け体験教室で、積み木で遊べるということで参加しました。幼稚園の体育館には数千個?数万個?とにかくものすごい数の積み木が積んでありました。そんな沢山の積み木を見たのは初めてです。どう扱っていいのか戸惑い、周りを見渡して、みよう見真似という感じでした。
一緒に参加した娘に「いっしょにつみきしよう!」と誘っても「いやだー」と言ってピューと走って行ってしまいました。その頃は何個かの積み木を高く積み上げたり、お城や門を作って遊ぶ程度で積み木遊びの奥深さを知りませんでした。もう、六年も前の話なので記憶を掘り起こしながら、当時の写真を見返し振り返っています。
当時、成せば成る…の『なる』という娘の名前に込めた思い、困難な事があってもへこたれず、前向きな子、生命力のある子になって欲しいという思いはあったのですが、どのような環境でどのように育てたらいいのか模索していました。
義母に勧められた育児本を読んでみたり、そこから派生したキーワードを検索したり、ネット上のママ達のコミュニティや口コミ、幼稚園のホームページ…などなど。
そんな中、和久先生のお話をお聞きして、私の子育ての大きな指針になるお話がありました。
和久先生は子ども達の書いた絵画を見ながら、「材料や技術的なことを最低限説明はしますが、ああしろ、こうしろとは決して言わないようにしています。そんなことをしなくても子ども達は大人がびっくりするぐらい集中して見事な作品を生み出します。」と。また、「乳幼児期はとても大切、そしてその成長段階にふさわしいこと以外はしてはいけない。成長を飛び越した技術を教えこむようなことはしてはいけない。」私はハッとしました。
私が子どもの頃習っていたお絵かき教室で言われた「これはこう書かなきゃダメ、もっとこう書いて…」子ども心に納得のいかなかった事が思い出され、今まで心の底で思っていた違和感や調べる中で得たキーワードなどがスッと腑に落ち、パッと光がさすような感覚でした。
それから私は、危険な事以外は「ああしろ、こうしろ」と指図しないようにしよう。できる限り乳幼児期にしか出来ない体験、作りこまれた遊びや玩具を与えるのではなく、自然を思いっきり体験させてあげようと思うようになりました。
あいにく、体験に行った幼稚園には入れなかったのですが、品川大井プレイルームが開校することを知り、娘を通わせる事ができました。
そして私は、娘がアトリエで描く絵画が楽しみになりました。野菜や果物、キジの剥製、ウミガメの剥製、娘は六年間で沢山の絵を描いてくれました。その都度、グリグリとたくさんの色を塗り重ねている絵、白い部分が無いように画用紙一面に色を塗っている絵、キジがスッと立って遠くを見ている様子が伝わってくる絵など、どの絵を見ても描いている娘の真剣さが伝わってきて目頭が熱くなります。
去年から次女もアトリエに通いはじめ、楽しみは二倍です。もちろん、子ども達はビーズや積み木、木っ端やお料理など、他の童具を使った活動も大好きです。その時、その時、長女、次女と、こだわりはそれぞれです。
彼女達のアトリエでの体験が、大人になった彼女達の大きな糧になりますように、これからも子ども達に寄り添い、応援していきたいと思っています。
最後に小島先生、あいおねえさん、ゆきおねえさん。いつもにこやかに子供達に接してくださり、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
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