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全国から寄せられた新しいお便り

究極の自由時間

横浜港北プレイルーム
保護者会員 岡田 真由 様
小学生コピカ 岡田 晴 くん(12歳)

横浜区北プレイルーム

「毎週木曜日は、学校の下校時間にあわせて車で迎えに行き、高速道路を飛ばして川を越え、アトリエに通わせている」
そう話すと、たいてい「ママえらいねー!」と驚かれ、この教育熱心なお母さんは、どんなえらい先生のもとで絵の英才教育を受けさせているかしらという好奇の目で見られることが多い。
「いわゆるお絵かき教室とは違うの」
「じゃあどんなところなの?」
そう聞かれた時は
「家ではできないことをしてくれるところ」
と答えている。
ものを作ることが好きな息子とは、一緒に粘土をこねたり絵を描いたり折り紙をしたりすることも多かったが、家では、手も足もお尻もピンクの絵の具まみれにして壁一面の桜を描くことはできないし、積木で背丈を越える高さの壁を作って思い切り蹴り倒すこともできない。そして何より「こうしてみたら?」「もっとよくみてごらん」などと余計な口を挟まずに、100%自由に子どもに創造活動をさせることは実に難しい。
息子が小学生クラスに上がったばかりの頃、小学校6年生の女の子が二人クラスにいた。私よりも背は高く、おしゃれで可愛いTシャツを着て、大人のように髪をサラリとかきあげる。その女の子たちが、小さい木の立方体を机の上にならべて「バス」「とら」「いもむし」「卵焼き」…とみたて遊びをしている。一見まるで大人とかわらない彼女たちが、ちびっこたちに混じって素朴なみたて遊びに没頭しているその様子を目にして、自分も小さい頃に体験した、シンプルに外の世界と繋がって無限に広がる想像を楽しんでいた感覚を思い出し、胸がキュンとなった。
こういう自由な時間を、私は子供にどれだけ与えられているだろうか。
2歳の時、オムツをつけて親子クラスにお世話になってから10年。息子ももう6年生になった。
小学生は毎日忙しい。宿題もある。テスト勉強もある。学校のクラブもある。他の習い事もある。空いた時間ができれば、ゲームにログインしなくちゃならない。新しくアップされたYoutubeの動画も見なくちゃならない。そんな生活の中で、アトリエで過ごす一時間半は、何にも追われない究極の自由時間だ。
いいとか悪いとか、上手いとか下手とか、正しいとか正しくないとか、そういうことから全部自由になって、色や形や感触を楽しむことだけに五感を解き放つ。
やわらかい石膏が垂れ落ちる滑らかさ、いくつもの絵の具の色が混ざり合う美しい層、絵の具をつけた<カラーボール>が紙の上を転がって描く軌跡、部屋中に広がった木製ビースが織りなす色の流れと音…。
解き放たれた五感で感じた色や形の世界は、きっと子どもたちの心の中に無限に広がって、大人になっても忘れられない感覚として残っていくのだろうと思う。その感覚を持っていれば、いくつになっても、どんな状況に身をおいても、生きることを楽しみ、世界を楽しみ、宇宙を楽しむことのできる人間になれるにちがいない。きっとそうだ。
だから、アトリエというこの究極の自由時間を息子にプレゼントするために、私は毎週渋滞に負けず車を走らせている。

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