吉祥寺プレイルーム/会員様のお便り
現在、小学一年生の息子が一歳を過ぎた頃から『うちの子もわくわく創造アトリエに入れたい!』と自宅から通えそうなアトリエを探していました。現在六年生で今でもアトリエに通っている姪が小さな頃から楽しそうに活動している様子を見て、私が興味津々だったのです。
埼玉県在住ですが埼玉にはアトリエが無く、私が以前住んでいた街で土地勘があるという理由から、相模原プレイルームに連絡したのが始まりです。
和久先生の「遊びの創造共育法」を全巻見ても全然理解できませんでしたが、和久先生はすごい!という直観のような信念に基づきアトリエに通って早六年。アトリエでは子どもに文句を言わずにいられるようになりました。
アトリエは親子コピカが一歳半からと書かれていたので、一歳半から始められるように一歳三カ月になる頃に相談しました。実家が遠く夫も仕事が忙しく、長時間母子べったりで過ごしていたので子どもは場所見知りと人見知りがひどく、長時間車に乗せられない時期に通うのも大変でしたが、先生に色々配慮していただき、アトリエに通ううちに車にも慣れて通うのが苦ではなくなり、初めて血縁以外の人に抱きついたのはアトリエの立松先生でした。そしてビーズ遊びを喜び、絵筆を楽しそうに握る小さな頃の笑顔は今でも目に焼き付いています。
私は絵を描くことに苦手意識があり、親子コピカで作品を作るのはドキドキでした。うちの子どもも作品を最初から作るタイプではなく、集中力を最初から持ち合わせているわけでもなかったので、親子コピカの作品は私が大枠を作り、子どもはその後、自由に創作、その結果を楽しむということを学んだ気がします。
他にもアトリエに入って学んだことはたくさんあります。立松先生は「子どもに塗り絵をさせないでください」とおっしゃいます。言われた通り買わなかったのですが、もらった塗り絵があったのでお絵かき帳と共に置いておいたら自由に遊び、私の既成概念を崩してくれました。
積み木では「子どもは気が済むまで崩してからでないと積まない」と聞いていたので、ひたすら積んだ積み木を崩しまくるのを見守りました。ある日、子ども一人で積み上げたときは深く感動しました。四歳一か月を過ぎた後でした。積み始めてからは、回を重ねる毎にストーリーのある作品になっていきました。
最初は与えられた課題も気が乗らなければやりたくない子でしたが、性格を察して、根気よく無理強いせずに指導していただいた賜物です。そして家では出来ないことも楽しく経験させていただき、本当に感謝しております。
最近はアトリエでの作品も集中力が付いて素敵になってきていて、小学校でもそれなりに生き生きとした絵を描いているので、初めての夏休みの宿題の絵を私がとても楽しみにしていました。宿題リストを読み上げ、一番興味がありそうなトンボを描く課題に決めて、実際に帰省時に祖父とトンボ取りもして、じっくり観察し、木炭もリキテックスも買い足し準備万全!辞典を見ながら描いてもらったらびっくりしました。パレットに絵の具をたくさん出し、私が想像したより小さなトンボをいくつか描いて、一部の絵の具は全く使わずに無駄に出しただけであっという間に終了。
私はアトリエで学んだはずのことをすっかり忘れ、口をたくさん出してしまいました。「絵の具はとっても高いんだから無駄遣いしないで!」「本当にそれでいいの?」「ここは塗らないの?」
きっとそれも悪循環だったのでしょう。無理に描かせた二枚目はもっとつまらない絵になったので、一枚目を仕上げてもらいました。
実年齢とママ年齢は別物。子どもの成長より遅い私の成長。とても反省しました。
まだまだ子どものすることに文句を言わない修行は続きます。
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