高崎プレイルーム/会員様のお便り
叶真が2歳半の頃、友人に春アトリエに誘われたことがきっかけで、高崎アトリエを知りました。シュレッダーにかけたピンクの紙片を花びらにみたて、三畳程もある模造紙に最初は手で少しずつ、最後は全身を紙片まみれになりながら貼り付け、満開の桜の木を作りました。その日の夜、お風呂に入ろうと着替えたら紙片が洋服のあちこちから落ちてきて、子どもと一緒に笑い合った事をよく覚えています。ちょうど習い事を始めようかと探し始めていたところだったので、体験に申し込みました。子ども用ではない絵の具や筆を使っての絵画、大さじや計量カップを使って調味料を測るところからの料理、数え切れないほどの積木など、家庭では出来ない活動の内容に魅力を感じ、入会を決めました。そろばんやピアノなどお手本ありき、の習い事をしてきた私たちにとって、夢中になる創造活動を基に点、線、球など抽象的なテーマに沿って進められるアトリエでの活動は、何をするのだろう?という興味の部分と叶真がどのような反応を見せるのか、不安に感じる部分の入り混じったスタートでした。
親子コピカからスタートした初めての習い事は、仕事や家事に追われる日々の生活の中で、日常を忘れて叶真と一緒に同じ目線で集中できる貴重な時間でした。今回はどんなことをするのだろう?と話しながら通い、準備されていたモチーフではなく大好きなキャラクターを描いたり、積木が機関車に変身したりと叶真が見せる様々な反応に一喜一憂しました。活動毎に先生が話して下さる叶真の良かった点を聞き、私達も気付かなかった叶真の視点に驚き、また、積木を高く積み上げられるようになった、筆を上手に持てるようになった、と成長を実感する日々でした。
アトリエに通い始めて約1年後、幼児コピカでの活動が始まりました。最初の数カ月は親と一緒に教室に入り、叶真が集中し始めたら前室に戻り終了を待っていました。しかし、次第に活動に参加せずに、前室で本を読んだり積木をして過ごすことが増えていきました。教室の隅で見守り「今回は大丈夫だろう」と前室に戻るとすぐに活動を止めて前室に来てしまったり、教室はチラチラと覗くものの入ろうとしない事が続き、野村先生が声掛けをして下さってからやっと教室に入って活動するなど、「このままアトリエに通うことが、叶真にとっていいのだろうか」と思い巡らす日々でした。アトリエに通いたいかどうかを折に触れて確認し、もう少しだけ通ってみよう、を繰り返しながら続けました。参加しない叶真に代わり私や主人が代わりに活動できるように配慮して頂いたり、アトリエに来ただけでいいのだから、別のことをやっていても何か吸収しているから、と野村先生が励まし、叶真にも必ず声掛けをして下さったおかげで、なんとか通い続けることができました。
するといつの頃からか、前室にいる時間が短くなり、すんなりと活動に参加する日が出てきました。教室から他の子供達と元気にお話しする声や、野村先生に自己主張する声、バタバタと走り回る足音が聞こえるようになっていき、アトリエの帰り道に「今日はどうだった?」と問いかけると「楽しかった!」とすぐに答えてくれるようになりました。
年長児になった今では、「明日はアトリエだよ」と伝えると「ヤッタ!」とガッツポーズをし、毎回、喜んで通っています。洋服だけでなく、下着や髪の毛まで絵の具に染めながら、すっきりとした顔でアトリエから帰ってくる叶真を見て、通い続けて本当に良かったと思います。アトリエに通うことを諦めずにすんだのは、明るい笑顔で叶真を見守り続けて下った野村先生のおかげです。今後も家族みんなで楽しみながら続けていけたらと思います。
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