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札幌中央プレイルーム/会員様のお便り

心のよりどころ

札幌中央プレイルーム
保護者会員 保美 文栄 様
アートコピカ 鈴木 雛乃 ちゃん(12歳)

金沢プレイルーム

娘がアトリエに通い始めたのは、1才の時です。児童館においてあるチラシを見て訪問し、「ここだ!」と入会を決めました。
娘を妊娠した時から、子供を自由に遊ばせたり、自由に表現活動をさせてくれる場所はないかと探していました。それは、私自身、子供の頃から、どうして自由に遊ばせてくれないんだろう、自由に描かせてくれないんだろうと憤りを感じていたからです。レゴで遊んでいると、大人から見本の写真のような作品を作るよう促されたり、学校で描いた絵は、先生の大幅な手直しによって展覧会に出されたり…。入会後、和久先生の講演会に参加した時、これこそ私が求めていたものだと思いました。
私にとって、創造活動を通してのアトリエは、一に、母性的で、否定されない、受け入れてもらえる所。二に、本当に困った時に頼れる心の拠り所。三に、子供の成長を一緒に喜んでもらえる所です。こんなすごいことがあったと、普通なら自慢と誤解されそうで言えないことも、ここなら安心して話すことができます。
娘にとってのアトリエは、「家以外でも安心できる場所がある」、そして「ありのままを受け入れてくれる信頼できる大人がいる」と思い込める場所です。そのお陰で、娘は人や物事に対して素直に感動できます。やりたいことがいっぱいあって、やりたいことに向かうエネルギーがすごいのです。そして、アトリエの先生方の対応が身に染みているのか、学校などで友達が叱られたり、注意されて泣いているのをみると、こう接したほうが伝わるのにと家で話してくれます。
私がアトリエを通して学んだことは、一に、見守る力です。二に、娘ができずに困っているときは、他にもっといい方法があるのではと考えられるようになったことです。三に、娘が興味をもったことは深められるように、材料を幅広く準備し環境整備に努めるようになったことです。
娘は4月から中学一年生になり、アトリエ12年目に入りました。アトリエの創造活動は大好きで、行き渋ったことは一度もありません。なくてはならない、生活の一部になっています。
娘が家で一番遊んだ童具は、ビーズです。ビーズは何度か買い足して、多めに揃えました。アトリエのように、木枠の中にビーズを流し、その上に段ボールに入った娘をおくと、「動かして~」とエンドレスでした。また、室内用滑り台の上からビーズをいっきに流しては集め、流しては集めを繰り返していました。でも一番のお気に入りは、入浴時、浴槽にビーズを全部浮かべることでした。いろんな器にビーズ入りのお湯を汲んだり、移し替えたりして1~2時間は遊んでいました。
娘の友達が遊びにくると、飾ってあるアトリエの作品を見て、「いいな、いいな」とつぶやきます。そうだよね…。みんな、こんな活動をしてみたいよね…。
夢中になれる活動と、安心できる心の拠り所をつくっていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

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