遊びや造形活動で創造力を開発するアトリエ

息子がアトリエにお世話になってから3年がすぎました。
はじめての子育てでわからないことだらけの私は、育児本を読み漁り情報を集めることに必死でした。そんな状況の中、近くのある幼稚園が定期的に和久積木の活動を取り入れていることを知りました。
背丈よりも高く積まれた積木のドームに出たり入ったりして楽しそうに遊んでいる写真を見てぜひ息子にもさせてみたいと思ったのが始まりでした。早速1歳の誕生日に白木の積木のセットを購入しました。
最初はなかなか興味を持ってくれず、子ども部屋に置いたままの日々が続きました。息子と遊んでいると、数に興味があることに気づいたので、積木で数を数えながらドミノ倒しをしたり、高く積んだりするうちに次第に積木遊びに興味が出てきて一番好きな遊びが積木になっていきました。
そして、3歳半を過ぎた頃にはじめてアトリエの体験をしました。その日の感動は今でも忘れません。その頃息子は落ち着きや集中力がない天真爛漫な子どもでした。落ち着いてみんなと同じ行動をすることが良いと思っていた私は子育てに悩むこともありました。
アトリエがどのような雰囲気か知らなかったので、息子には向いていないかもしれないなと思って心配していました。案の定、自分の好きなように積木で遊びながら、元気にはしゃいでいました。しかし先生方は注意するどころか、ただ温かな眼差しで、息子の好きなことを好きなように自由にさせて下さいました。息子は目を輝かせ夢中で楽しんでいました。
先生方の優しく穏やかな雰囲気と今までに感じたことのない暖かい空間が新鮮で、アトリエに通うことを即決しました。
それ以来息子はアトリエの日を楽しみにしています。今は習い事の中でアトリエが一番好きです。いつも笑顔で迎えてくださり、息子のやりたい気持ちを大切に自由にさせて下さいます。そしてどんな作品でも良いところを見つけて褒めてくださいます。私は、アトリエを通じて、ありのままの息子を愛することの素晴らしさや、自己肯定感を高めることの重要性に気づきました。
今も子育ての中で、それぞれ個性を認め、育み、肯定してあげることを大事にしています。
現在、積木遊びが大好きで毎日のように父親と一緒に建物をつくったり、想像の世界観を表現しようとしたりしています。そして、私も驚くような想像力、集中力、算数的思考力が身についたと思います。
アトリエでは毎回鼻歌交じりに楽しみながら作品をつくっているそうです。自分の中から湧き出てくる想像力から生み出される作品をすべて肯定してもらえるアトリエは居心地が良く、オアシスなのでしょう。
アトリエと出会わなかったら、「そうじゃないでしょ、こうしなさい」と言い続けているかもしれません。どれだけ息子の成長の芽を摘んでいたことかと思うと、親子共々、本当にアトリエに出会えてよかったと感謝しています。