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広島五日市プレイルーム/会員様のお便り

夢中になれる時間

広島五日市プレイルーム
保護者会員 田中 朋恵 様
幼児・小学生クラス 誠之くん(6歳)
幼児・小学生クラス 貫太くん(4歳)
親子クラス 美月ちゃん(2歳)

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その日のアトリエでは、高く美しいシルエットで積みあがった積木に、ボウっとロウソクの灯がともっていました。クリスマス前の積木の活動です。火事になるわけでもなく、誰かが怪我をするわけでもない。穏やかであり、厳かな雰囲気の保たれたその空間、芸術が、子どもたち大人たちの心を温めていました。
この活動を見ながら和久先生の言葉を思い出していました。「できないことに目を向けるのではなく、できること、やりたいことに夢中になれる時と場をつくってあげれば、子どもたちは見事な世界を生みだします」
和久先生の数ある言葉の中で、私が一番大切にしたいと思っている言葉です。
私もアトリエに出会うまでは、「できないことをできるようにする」ことこそが、親である私の使命だと思っていました。我が子には、とにかく、たくさんの興味関心の種を撒いてあげたい。そんなことを思い始めた矢先に、『わくわく創造アトリエ』と出会いました。その名前から楽しそうなのが伝わってきました。
活動写真を見れば、それは確信へと変わりました。
「これは面白い。絶対やりたい」と体験の申込みをしました。
当時の私は、三人目の子を身ごもっていて、息子の遊びに付き合えるだけの体力も気力もなく、我が子が全力で楽しめる場を探していたところでした。
入会の決め手は、先生がとっても魅力的なことでした。先生は決して声を荒げることはなく、穏やかな存在でした。「これは普通の人ができる技じゃない。この先生は相当な修行を積んだに違いない」そう思った私は、迷うことなく入会を決めました。
耳を澄ましてアトリエの様子を伺います。先生が大きな声で笑っています。我が子も楽しそうにおちゃらけています。
そんな日もあれば、童具の動く音しか聞こえない日もありました。
こっそりと聞き耳を立てながら、しみじみと、和久先生のいう「できること、やりたいことに夢中になれる時と場」が、田上先生のいるアトリエなんだと実感しました。
アトリエ活動を通して私自身、息子の言動を受け入れられることが増えていきました。
和久先生の言葉が、いつでも脳裏をよぎります。
息子の遊び場が、山や川などの自然界に広がっていきました。楽しいを追及していく息子を支えるために何が必要か考えました。付き合ってやろうと思えるようになりました。
秋が終わる頃には、みんな真っ黒に日焼けしていました。捕まえた虫を調べる図鑑も本もずらりと並んでいます。こうして、我が家も「できること、やりたいことに夢中になれる場」となれました。
こんなに日焼けして、シミも増えて、ストレス発散にやけ食い。こんなに摩耗するのに、褒められることはないし、世間からは攻められる孤独な「孤育て」なのですが、アトリエに行けば、「今日はこんなすごいことがありましたよ」と先生が褒めてくださいます。私も夫も、子どもを褒める機会がぐっと増えました。
そうなると子どもはもう自由自在に伸びてゆきます。
こんな仮説を立てました。子ども時代だからこそできる「楽しいに夢中になれる経験」が、「楽しいを見つける力」となり、「楽しいを生きがいにできる人生」へと続いていくのではないかと。立証するまでは、親はいささか大変ですけどね。田上先生、一緒に見守ってください。

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