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覚王山プレイルーム/会員様のお便り

大きな高い壁

覚王山プレイルーム
保護者会員 桑山 正子 様
幼児コピカ 桑山 香佳 ちゃん (6歳)

初めてアトリエを訪ねた日。優しく、温かい雰囲気に「また来たい」と思ったことを今でもよく覚えています。一歳半だった娘も六歳になり、この春小学校に入学します。アトリエでの好奇心にみちた眼、達成感を味わったときにあふれる笑顔…思い出はつきません。
親子クラスでは、だれにも邪魔されず静かにながれる時間の中で、家庭では決して味わうことのできないダイナミックな活動を心から楽しみ、没頭する娘の姿がありました。
幼児クラスになり一人でアトリエに参加するようになってからも、「こんなこともできるようになったのね」「今日はどんな作品をつくってくるのかしら」と、すっかり安心し、お任せしていました。ところが年中組になり、「上手にできないから、絵をかくのきらい」とつぶやいた娘。「そう?お母さんは香ちゃんの作品、大好きだよ」と答えたものの、全く予想していなかった言葉にショックを受けました。それからしばらくは、家で絵を描くたび「こんなんじゃないもん」「こんな色してないもん」「消して、消して」と泣きじゃくり、癇癪をおこす日々が続いたものです。
同じようにこの頃、アトリエでの様子にも変化がありました。入り口から頑なに入ろうとしない娘。そんな我が子を目の当たりにし、「家をでるときは『行きたい』と言っていたのに」「年中さんなのに」「あんなに楽しそうにしていたのに」と何とも言えない情けない気持ち、先生への申し訳なさでいっぱいになりました。アトリエに通い始めたころからお世話になっている村田先生の「行きたいといっているなら大丈夫です。おあずかりします」という元気な声が支えでした。
作品をつくらない日もありました。思い通りにできないからと途中でやめてしまうこともありました。お部屋のすみっこからずっと見ているだけのこともあったようです。そんな娘の様子を「香ちゃん、全部わかってますから。大丈夫ですよ」と言葉を選びながら、いつも笑顔で伝えてくださった村田先生。作品がなくても「香ちゃん、よくがんばりました」途中やり(やりかけ)の作品を見ても「ここがとってもすてきなんですよ」と娘を認め、励まし、見守ってくださった先生には感謝の気持ちでいっぱいです。途中やり(やりかけ)の作品を手に、なんとも不安そうに私を見ていた娘の顔がぱっと明るくなったことを覚えています。私も娘もずいぶん救われました。
そんな娘にふたたび転機がおとずれたのは、年長組の夏。今までが嘘のように自由に絵を描くようになりました。うまく絵の具を使いこなすようになりました。そして何より自信たっぷりに、楽しそうに描くようになりました。そして「なんか違うなあ。でも、まあいっか」と言いながら、満足するまで夢中で活動に取り組む娘の姿が戻ってきました。どんな時も、娘を、娘の作品を認め、励まし、あたたかく見守っていただいたおかげで、娘は大きな高い壁を乗り越えたのだと思います。
今、「小学生になってもアトリエはやめない」と娘は話します。私がアトリエで感じた優しく、温かい雰囲気を娘も感じながら、成長しているのかもしれません。
娘のことを理解し、本当に必要としているときにさっと手をさしのべてくださる先生。娘はアトリエに着くと、まず「村田先生いるかな」と中をのぞき、安心したようににっこりと笑います。面と向かって、「先生、だいすき」とはなかなか言えない娘ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

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