童具館プレイルーム/会員様のお便り
百人いれば百通りの顔があるように、子ども達の作品もまた、それぞれの持ち味溢れる作品ばかりです。
いつのお迎え時にも、「これはあの子かな、これはうちの子どもの作品かな」と当てることが密かな楽しみでもあります。「今日もまたやり切った。どう!!見て!!」子どもの自慢気なあの表情。
達成感に満足感、ありとあらゆる事に満たされた溢れる笑顔で迎えてくれるのです。その瞬間、子どもが幸せならこの上なしと、私も又幸せなのです。
〇〇ちゃんはピンクを必ず使う、□□ちゃんはこのエッセンスを必ず盛り込むなど、子ども達はわざわざ口に出さなくとも暗黙の了解で共同作品に溶け込むのです。
子ども達が互いを理解し、認めた上で、自分の作品の違いを楽しんでいるのだと感じます。人間らしい活動がアトリエでは自然に行われているのです。
子どもが膨らませるイメージに一生懸命向き合い、いつも自然に寄り添ってくださる先生方。イメージを形にすべく、あれやこれやと考え集中して取り組む子ども達。出来る出来ないという評価には左右されない、あるがままの作品。こんなに深い活動は他にあるでしょうか。この活動を通して、子ども達が自分の良さを知り、自己愛を深め、自分とは違う思いや考えを持つ他者の存在を知り、違いを認め、時には折り合いをつける。大人には難しい事も、子ども達はいとも簡単にこなしてしまう。
子どもの方が懐が深いと認めざるを得ません。目には見えないけれど、大きく成長していると年々感じます。
優しくて、明るくて、ユーモア満載の子ども達はアトリエで育てていただいた賜物と感謝しております。
子どもは言葉ではなく五感を通して学ぶ。
子どもは深く印象に残る体験から学ぶ。
感じ取らせることを優先し大人は教えない。
これは、今はもう亡くなられた恩師が繰り返し伝えてくださった言葉です。アトリエにはその全てが詰まっているのです。全ての出会いに感謝です。
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