遊びや造形活動で創造力を開発するアトリエ

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金沢プレイルーム/会員様のお便り

出会い、つながる
金沢プレイルーム
保護者会員 田中 麻弥 様 寄稿
幼小コピカ 田中 航平 くん (6歳)
金沢プレイルーム

 約十年。童具館の積み木と出会い、こんなに長い年月が経ちました。
 きっかけは、長男のクリスマスプレゼント選びでした。なにしろ我が子への初めてのプレゼントです。積み木がいいなとおぼろげに考えてはいたものの、色や形、数など様々な種類があり迷いました。
 しかし、童具館の積み木を見た瞬間、その潔いくらいシンプルな佇まいと奥深い作りに心を奪われ、晴れて我が家の一員となったのでした。
 アトリエとの出会いは、帰省の折、時々遊びにいっていた童具館の方から「今度、金沢にアトリエができますよ」と教えていただいたことがきっかけでした。
 さっそく金沢で行われる体験教室に参加しました。
 初めて自分で作った作品を大事そうに抱える長男の満足そうな顔を見て、この時間とこの空間は、息子の成長をきっと豊かなものにしてくれると確信し、アトリエ入会を決めました。
 清水先生の経験に基づいた子どもたちを見る確かな目は、アトリエの活動をとびこえ、時に子育てで迷う時の道しるべとなってくださいます。
 ついつい時の経つのも忘れ、子育ての相談をすることもしばしばです。こうして親子でアトリエを存分に楽しませてもらいました。
 長男がアトリエを卒業した後、次男も通うことになりました。兄に付き添いずっとアトリエに来ていましたので、スムーズに楽しめるものと思っていました。
 しかしその予想は見事に外れ、アトリエのある土曜日の朝は、「今日アトリエ?」と聞き、そうだと分かるとポロポロと涙を流すことがしばらくの間続きました。生来甘えんぼで恥ずかしがりやの次男は、家族から離れ、一人でアトリエに参加することに、かなり戸惑いを感じていたようです。
 毎回入り口のところで尻込みする次男に、明子先生がボールをコロコロ、次男もコロコロと投げ返すうちに、いつの間にかお部屋の中へ。親以上に子どもの気持ちを汲み取り、私がつい言ってしまうような余計なことばではなく、自然に導いてくれる先生方にいつも感謝でいっぱいでした。
 こうして少々時間はかかったものの、アトリエにもお友達にも慣れてきました。
 今では土曜日の朝に「今日アトリエ?絵の具かな?積み木かな?」という積極的な言葉が聞かれるようになってきました。
 兄弟で同時期にアトリエに通うことはなかったものの、我が家で心に残る活動があります。それは「イカ」が登場する活動です。
 長男の時にはイカをじっくりと観察した後、その体の中にある墨袋を取り出し、その墨を使ってデッサンしました。  次男はイカを観察した後、板の上に紙ねんどでイカのレリーフを作りました。
 その日の帰り、スーパーでイカを買い求め、家で父と一緒に再度じっくり観察し、イカの目の上にあるのは頭ではなくお腹であることを再確認、小さな心にイカの生態が深く刻まれることとなりました。
 このように、アトリエでは本物の素材を使い、家ではできないような貴重な活動ができることも魅力のひとつだと思います。
 これから十年。息子たちは幼児から少年、そして青年へと成長していきます。さまざまな環境の変化に戸惑うこともあるでしょう。そんな時、積み木との出会い、アトリエとの出会い、先生方との出会い、作品との出会い…今は、点と点であるこの出会いが少しずつつながって線になり、目に見える大きな何かではないけれど、心の奥底で静かにずっしりとつながっていて、心を支えてくれる力、乗り越えていく力になっていくに違いありません。アトリエでの時間と空間は、出会いそしてつながり、息子たちにそんな力をもたらしてくれるのでは、そう感じています。

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